2019年12月31日

2019年12月 辻蕎麦便り






 師走。
人というのは本当に自分勝手なものですね。
思い通りにならないことに腹を立てたり、時には相反するようなものを同時に望んだり。
ふと冷静になって客観的に自分を見つめると、可笑しくなってしまいます。

 今月に入って、小春日和のような日が何日もありました。
例年の山形や天童なら重苦しささえ覚える雪雲が垂れ込め、そこから舞い降りてくる白い軍団を恨めし気に眺める日が続きます。
それが小雪どころかほとんど無雪状態。
朝早く屋根の上などがかすかに白くなっていることが2、3回ありましたが、9時前後には姿を消していました。
青空の下、きらめく太陽の光を浴びて車を走らせている時などは東京郊外にでもいるのではないかと錯覚するほどです。
こんな感じで冬が終わるならどんなに楽なことか。
早朝から汗を流しながら玄関先や駐車場出入口の除雪を行う必要もないし、路面凍結や圧雪による渋滞に巻き込まれることもない。
雪国の人々にとっての夢というか憧れの世界でしょう。

 でもこんなことで良いの。
夢の世界のままに春を迎えることを望みながら、一方では極めて強い不安感が頭をもたげてきます。
これまでも極めて雪の少ない年はありました。
12月どころか1月さえも雪がほとんど降らないということも。
もっとも雪がないとはいえ、それなりに寒さが厳しかったように思います。
それが今年は、気象データはどうか分かりませんが肌感覚ではかなり暖かいのです。
少々の雪が降ったくらいでは根雪になる可能性は少ないでしょう。
永年雪と共に暮らしてきた雪国には雪が積もらないと困る人々も結構いるのです。
スキー場などはその筆頭でしょう。
除雪作業に携わる人々、またわざと雪の中で栽培する雪下野菜というのもあります。
甘みがぐんとアップした野菜になります。
こうしたことを考えると、暖冬で雪のない生活は楽ちんだなどと単純には喜べません。
なにかとんでもない状態がやってきそうな不気味ささえ感じます。
もっとも天にすれば「じゃ、どうすればいいのよ。勝手なことばかり言わないで」と返したくなるかもしれませんが。

 これまで再三書いてきましたが、ここ数年日本の気候は以前のように四季がはっきりし、しかも穏やかに移ろうようなものではなくなった気がします。
気温の上下、風の強さ、雨や雪の降り方などが極端になり、荒ぶる度合いが年々強まっているのは間違いありません。
人間の生活だけでなく、自然の営みにも大きな影響が出てくるのは必至です。
本当に美味しい蕎麦をこれから先もずっとお届けしていくためにも、これ以上の異常の進展がないように願ってやみません。

さて・・本日は私ども辻蕎麦にとって最も忙しい日です。
この1年間大変お世話になりました。来年もよろしくお願い致します。



posted by 辻蕎麦(つじそば) at 08:20| Comment(0) | 辻蕎麦便り | 更新情報をチェックする